2014/1/7 石組みは難しくもおもしろい in久留米市N様邸

こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

年末より着工しました、久留米市のN様邸。
モダンな建物、外構でありながら、ところどころに和のテイストを取り入れたプランです。

本日は、庭の奥の石組みを工事させていただきました。

もともとは庭の一角に梅の木だけを植える予定だったのですが、
ご主人の希望で、景石も据えることに。

植木も1本で絵になるものもありますが、個人的には植木と何かを組み合わせることで魅力が増すと思っています。

植木+低木

植木+灯籠

植木+水鉢

植木+門袖壁


植木が「主」になるか、「従」になるかは、ケースバイケースですが、植木+アルファの魅力はあります。

植木+景石もしかり、

賛否両論あるかとは思いますが、個人的にはそう思っています。


工事はといいますと

まず
1.7isidumi01

植穴堀り。
ユンボでガスガス掘っていきます。

1.7isidumi02

ユニック車で積んできた景石を下ろします。
この景石何キロくらいあるのか?
慎重に慎重に下ろします。

1.7isidumi03

ユニック車が奥まで入れないため、ユンボでひきずります。
本来のユンボの使い方ではないでしょうが、この馬力はすごいです。

ユンボを使って景石の向き、高さ、傾け具合を微調整します。
この石組みのセンスは重要です。

基本的な石組のルールはあるのですが、そこはやはり個人(据える人)のセンスに委ねるところが大きいです。

ちなみに石組の基本ルールは

1、複数の石を同じ高さにしない
2、同じような形の石、同じような大きさの石を組み合わせない
3、石を一直線に並べない
4、色の異なる石を組み合わせない
5、石理の方向を揃える
6、山石、川石、海石を一緒に組まない
7、庭全体のバランスを考慮する

といったところです。

私もいろいろ口を出したかったのですが、
やはり、経験豊かでセンスのある、植木の匠N氏にその全権を委ねました。
ユンボを使って、
ビミョーに向きを変えたり、
高さにメリハリが出るように土を掘ったり盛ったり、
石と石の距離を離したり縮めたり、

それはそれは時間のかかる作業です。
N氏いわく、
「時間に余裕があるときがいいね。余裕がないとこだわれないし、そうなるとおもしろくない。」

ごもっとも。

そうしてできあがったものがこちら。

1.7isidumi04

景石の間に、梅も植わっています。

三石組のバランスもいいです。

1.7isidumi04-2

三石組の場合、各石の頂点が不等辺三角形になるのが、いい石組です。

逆光になっていますし、植えた植木が落葉樹の梅のため、貧素に見えますが、
これが葉をつけたら、いい感じになります。

葉をつけるまでしばし辛抱。


その他の工事も徐々に進んでいますので、
また別の機会にご紹介します。

久留米市のN様、外構工事完成まで、もうしばらくお待ちください。