単管ネット工事 が終わりました。

こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

あんまりしない、というか、この業界に入ってから初めてした、珍しい工事をご紹介します。



単管ネット01
息子さんがお庭でサッカーの練習をするときにボールがお隣りにいかないように、
ネットを貼りました。

高さ3m、長さ12m  と、 けっこうな大きさ。








単管ネット全景
こちらのネット、建築資材の「単管」と呼ばれる鉄の棒でできています。

「単管」の本来の使い方は、

建築中に人が乗り、資材を運ぶときに使われるものなので、強度は十分あります。

それでも強度計算をしたわけではないので、「これだけしていれば十分だろう」という感覚に頼るしかありません。

一応、そこはお客様に了解をいただいたうえで、工事をしております。
断っておきますけれど・・・・・。


単管クランプ
縦と横の単管は、「クランプ」と呼ばれる金具で固定しています。



単管キャップ
縦の単管には、キャップをはめています。

中に雨が入ると痛むのが早くなるからですね。

キャップをしてても、水が入ることがあるので、


水抜き穴
地面スレスレのところに、水抜き用の穴をあけました。

ここ九州では、問題になりませんが、

北陸、東北、北海道 と寒い地域では、「水がアルミ部材の中に入りそれが凍って部材を中から破る」
らしいです。

九州ではそのような話は聞きませんが、対策はしておくべき。
全部の柱に「水抜き」の穴をあけました。


その他工夫したところは、「横からの力」への対策。

板材のようなフェンスではないので、風は抜けるのですが、
それでも気になります。





「横からの力」に耐えられるようにするために、最初は、「控え柱」をつけようと考えていました。

「控え柱」とは、



控え柱
斜めの「つっかえ棒」のこと。

これをつけると横からの力に対して強度が出ます。

けれど、見た目にもよくないし、お庭が狭くなるし、足をひっかけやすくなるし、金額も大きくなるし、と
「強度がでる」以外のいいところがありません。

お客様も「うーーーんーーー。」「しょうがないんですかねえ。」と仕方ないご様子。



職人とも相談して、こちらではこういう対策を取りました。



対策
単管と境界フェンスの柱が、ボルトで固定されているのがわかりますか?

横から見ると、


横からフェンスと固定
境界フェンスがスチール製で強度が期待できたので、可能となった施工方法。


メーカーさんは絶対に嫌がる施工方法です。
(「勝手なことしないでください。」「保証外になります。」と聞こえてきそう・・・。)


けど、このボルト止めをしておいてよかったと思います。

単管を手でゆさぶってみたのですが、
揺れるのは、このボルト止めの上の部分だけ、そこから下は揺れませんでした。

なんでもそうでしょうけれど、2点で止めておくと強度が全然違います。


十分、「控え柱」の役割を果たしてくれそうです。



無事にここまできて、お引渡しをすることができよかったです。



あとは、息子さんがサッカーの練習をするだけ。


お父さん、お母さんが、がんばって作ってくれたわけだから、活用してもらいたいものです。

練習がんばって、立派なサッカー選手になるよう、願っております。