見栄をはれば、、、

ある若き企業家が、会社を設立した。賃借りした綺麗なオフィスには、骨董品を飾った。

オフィスに座っていると、外から男がやってくるのが見えた。商売が繁盛していると見せかけようと、企業家は受

話器を取ると、さも大きな取引をしているかのように振る舞った。巨大な額を言い、巨大な契約を結んだと見せか

けたのである。

そして、電話を切り、訪問者にきいた。

「ご用は何でしょうか?」

男は言った。

「はい、電話線を繋ぎに来ました」


花畑の活弁士です。 おあとがよろしいようで。