2013/7/1 敷地に対して家をななめに配置する 久留米市N様邸の秘密

こんばんは、久留米のお庭屋さん、e-garden(いーがーでん)の中村穂高です。

先週ブログでご紹介しました、福岡県久留米市のN様邸。

先週のブログはこちら。

建物の配置が敷地に対してななめに配置されるという、ちょっと変わった配置になっています。

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久留米市のN様にお聞きしたところ、ななめ配置を理由を熱く語っていただきました。

理由1
奥行のある庭になる。
広いことより、広く見えるようになる。

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左は一般的な建物の配置。
敷地の1辺に対して、建物が平行に建てられ、南の庭は四角になり、
その四角の短辺が視線の長さとなる。
お隣さんの建物がせまっていたら、お隣さんの建物外壁を直視することになります。

右は久留米市N様邸の建物の配置。
敷地に対して、建物がななめに配置されることで、
三角形の庭ができ、三角形の高さ方向に視線がのびることになり、奥行を感じれるようになる。

実際の広さより、広く見えることを優先させているということ。
庭を実際に使うのは休みの土日くらい。
しかし、リビングやダイニングから見るお庭は、ほぼ毎日のこと。
実際の広さ < 見た目の広さ

です。

理由2
お隣りさんとの視線がぶつからない。

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左は一般的な建物配置。
南隣のお隣りさんと窓が平行になり、視線がぶつかります。

右は、敷地に対してななめに建物を配置した場合
窓ガラスが平行にならないので、視線がぶつかることが少なくなる。

庭の南側に建物が建っていた場合、そのお隣りさんの家の北面には、お風呂や
トイレ、勝手口が配置される場合が多いです。
それらは外部から見られたくない場所。
その見られたくない場所と窓が平行にならないだけでも視線を意識することは少なくなるとのこと。

理由3
道路からの視線をふさぐ

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これは、久留米市のN様邸のように、敷地に対して東側に道路がある場合です。

建物に対し、南側に大きく庭をとると、
庭は道路からまる見えになります。
庭でプライベートな時間を楽しもうと思ったら、道路からの目隠しを考えなければなりません。

上の右の配置のように、建物を敷地に対してななめに配置すると、
南側のプライベートな庭は、建物で閉じられたような形となり、道路からの視線を完全ではないにせよ、いくらかふせいでくれます。


理由4
小さな庭を建物まわりにいくつか配置することで、
雑草の生えてくるスペースを少なくする。

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うすくピンクに塗ってあるのがわかりますか?
ちょっと薄くしすぎました。

左のように東側道路の場合、建物を北側と西側にめいいっぱい寄せるのが
一般的な建物の配置の仕方。
この配置ですと、境界ラインと建物の間の、幅1mか、1.5mで、20mぶんくらい?
ただ、通るためだけの空間になり、もちろん雑草がはえてきます。

右のように建物を配置し、東西南北に小さな庭をいくつも配置させることで、
実際には、建物が境界ラインに最接近している一部分にしか、草が生えてくるスペースがなくなり、草取りがいくらか楽にまるというものです。




こうお聞きすると、敷地に対して家をななめに配置することでメリットが多くあるというです。
初めてお聞きしたとき、みょうに納得したことを覚えています。

もちろん異論を唱える方もいらっしゃるとは思いますが、
そんな考え方もあるということです。

小さな庭がいくつもできるということは、私たちエクステリアプランナーにとっても喜ばしいことです。
いくつもプランしないといけず、大変ですけどね。



久留米市のN様への次回プレゼンは来週です。
ご納得いただけるプランができるようがんばります。