庭で、虫を減らす方法

こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

虫が来ないようにする庭づくりの話の続きです。


虫が嫌いな奥様が多いですが、
虫も生態系の一部を担っている生物です。


みなさん、中学生の頃に習った、『食物連鎖』のことは覚えていらっしゃいますか?


食物連鎖
ある特定の生物が何らかの力で、減ってしまうと、
その生物を食していた上層の生物は、減ってしまいます。
その反対に、
下層の生物は、天敵がいなくなるので、増えてしまいます。

一度、この状況ができてしまうと、元に戻るまでに数年かかると言われています。




話を元に戻しましょう。

虫を減らしたいということでしたら、その上層の生物を増やすこと。

虫を食する、上層の生物は・・・・・、




「鳥」


です。


野鳥を呼ぶ庭づくり
「野鳥を呼ぶ庭づくり」によりますと、

シジュウカラ(スズメほどの大きさ)は、1年間で、125,000匹もの毛虫を食べるそうです。

これを1年365日で割ると、342

つまり、1日平均、342匹もの毛虫を食べてるという計算になります。

毛虫は1年中いるわけではないので、仮に1年の1/3の期間とすると、一日で1000匹も食べるということになります。

この数字の信憑性は、自分自身で確かめたわけではないのでなんともですが、
大量に食べるという事実は、確かだと思います。

つまり、「虫を来なくする」というか、「虫を減らす」には、虫を食する『鳥が来る庭づくり』をすることです。


では、「鳥が来る庭」とは、

鳥が食べる実のなる木を植えること、
隠れ家となる、高木低木が混植された植栽スペースを作ること、
水場を作ること、
土スペースがあること、

そういうお庭が、鳥の生活空間の中にいくつもあること。(これは、1軒の家だけではできません。)




虫が少ない庭づくりをするには、
植木の多い庭をつくること。

植木だったらなんでもいいというわけではありませんが、
生態系のあるべき姿、あるべき環境を作ってあげることが、いい庭づくりだと思うのです。