本田宗一郎のモテ論

本田宗一郎氏の心に響く言葉より… 

私も、酒はふんいきで飲むほうだ。  

うれしいときや、憂いを払いたくなるとき、と条件はいろいろだが、好きじゃないけど飲みたくなるのである。 

酒に飲まれちゃうようなお酒飲みは嫌いだし、軽べつする。 

芸者を呼んで、彼女らが踊りや歌で座敷をつとめているのに、ほどよく注目してやれない人も私の友ではない。 

遊びにいくのはモテにいくことだと私は信じている。 

縄のれんや、煮干をかじって立ち飲みする酒屋の店さきにいくのだって、どこかしらモテるためにいくのである。  

「ああ、よくモテたな。今夜も楽しかった」という満足があれば、仕事にもまた精が出るというものである。 


 『やりたいことをやれ』 PHP研究所 


お店の従業員の立場に立ち、働く人の気持ちをくむことができる人はモテる。  

お金を払っているお客だからと言って、威張ったり、我がまま放題で、自分のことしか言わない人は嫌われる。 

サービス業で働く人たちは、一日に何人ものお客さんを見ているから、お客さんを見る目はシビアーだ。 

それは、反対の立場になってみれば、誰でもわかること。  

どんな店でも、そこのスタッフや従業員に気を配り、喜ばせようとする人は好かれる。  

もし、お客道というものがあるとするなら、そいういう人は「お客の達人」だ。 

 「遊びにいくのはモテにいくこと」 

 お金を払ってもなお、気を使うのが 

 「モテる人」