ほめるってすごいな~。

ほめる・・・ 


ブリキのおもちゃコレクターとして有名な北原 照久氏は、  

1986年4月、横浜山手に、1500万円の借金をして、  
「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。  

その博物館は大成功して、現在、7カ所でコレクションを常設展示中。  

さらに、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演。  
CM、各地での講演会、トークショー等でも活躍中。    

だが、けっして順風漫歩の人生ではなかった。    




小・中学校時代の北原氏は人生のどん底を経験している。  

小学校の成績は、体育以外はすべてオール1。  

もちろんクラスで一番ビリ。  

4人兄弟の末っ子の北原氏は、優秀な兄姉と比べられて  
いつも劣等感に悩んでいた。  

中学校でも、テストは白紙で提出。  

サボりを覚え、始末書を書かされ、最後は退学になりました。  



そんな北原氏の人生が変化したのは、  
人から「ほめられた」ことがきっかけだった。      



退学を言い渡されたとき、  
ひどく怒られるだろうと思って家に帰ると、  
お母さんは意外にもこう言ってくれた。  


「お前の人生はこれで終わったわけじゃない。   
これからの人生のほうが何倍も長いんだよ。   
めげることはない」  

さらに、ニコッと笑って、こうほめた。  

「それにお前はたばこを吸わない。   
いいところがあるよ」  


この言葉は、絶望の淵にいた北原氏にとって  
涙がでるくらい嬉しい言葉だった。  


もう一人、高校1年生のときの担任の先生。  


何かの拍子にテストで60点をとったときに、  
担任の沢辺先生が、  

「北原、おまえやればできるじゃないか。   
すごいな!すごいな!」  

と猛烈にほめてくれた。  

北原氏にとって、先生にほめられるなんて、  
ほとんど記憶にない、ほぼ初めてのことだった。  


すごく嬉しくて、「じゃあ、もっとがんばろう」と  
その夜から猛然と勉強を始めるようになった。  


ビリで入学したはずの北原氏が、  
次第に成績は上がってきて、  
卒業するときは、なんと総代になっていた。  


こうして、恩師のほめ言葉をきっかけに、  
「やればできる」という信念を、  
北原氏は高校時代に身をもって学んだ。    



そんな北原氏は、『ぼく流のツキの10箇条』のひとつに  
「人はほめる」とあげています。  

確かにそうです。  

人からほめられると、うれしい。  
自信がもて、やる気になれます。  

子どもでも大人でも、  
ほめられた人をプラスの気持ちにさせます。  


ですから、「人をほめる」人は、  
言葉でまわりの人にプラスの要素を与えているわけです。  


「人をほめる」人は、  
人を幸せに導くことができます。  

ですから、その人自身も、  
好意をもたれ、感謝されます。  


そうして、まわり人とのいい人間関係をつくれます。