美しい目地の切り方

こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

昨日のブログの続き。▼▼▼▼▼


昨日アプローチの目地切りは、鋭角を作らない

理由は、鋭角部分は、割れやすい、欠けやすい、から。と話ました。

それとは別に、鋭角部分を好きになれない、うまく表現できないけれど嫌、と思っていました。


そんなモヤモヤした思いをずっと持っていたのですが、
あるとき、相棒の今泉が見せてくれた写真にその答えがありました。



下の2枚の写真を見てください。


乱形01

乱形02
みなさん、どちらの乱形貼りが美しいと思いますか?



色じゃないですよ。

貼り方。








乱形解説
上の写真、

赤い◯印をつけた部分、ちょっとうるさい印象を受けませんか?
ゴミゴミしているというか、線が集中してうるさい感じ。







石の貼り方には、四つ目地や、通し目地はよくないとされています。

今回調べて、初めて知りました。



乱形解説2

青線のところが、四つ目地

赤線のところが、通し目地   です。



美しい乱形石貼りを作るには、上の2つの目地パターンはダメとされています。




では、どういう目地がいいのか????





乱形解説3

それは、上の写真のように、漢字の「人」の字のように見える目地。


緑の線で引っ張っていない箇所も、「人」の字、「Y」の字になっています。



美しいです。



そう、私が違和感を覚えていた目地は、線が何本も交差してうるさい印象のある四つ目地パターンだったのです。

その半面、「人」の字になるように目地を作っているパターンは、線が集中しても3本。
まったくうるささを感じません。




そして、もちろんこの貼り方のほうが手間もかかり、センスも問われます。

この手間を惜しまず、きちんと美しく乱形石貼りをしてくれる職人さんが腕のいい、信頼のおける職人さん、ということになります。


恥ずかしい話しながら、現状のうちの職人では、これが100%徹底はされていません。
(言っちゃった・・・・。)



職人さんの腕が上がるよう、私たちも努力していかないといけません。
がんばるぞー!