『目隠しフェンス』について考える

こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

うちの工事の中でも需要の多い、目隠しフェンス工事。


たまーに、こんな工事があります。

目隠しフェンス
窓の部分だけ、フェンスで隠す工事。


こういう工事って、不思議に思うのですが、

これって、「ここに見られたくないものをあります。」と宣伝しているように思えません?

お風呂とか、トイレとか、なんでしょうけれど、
そうでなくても、人や車の往来が多い通りに面してる 場合もありますね。


そんなときには、窓の大きさや位置を変えられないものなのでしょうか。

before
窓の位置や大きさを変える
こんな、目線の高さに、ある程度大きい窓。


それを・・・・・
horizontal
after
窓の位置や大きさを変える2
窓がまったくないのでは、
明るさの確保や換気ができないでしょうから。

高窓に変えてみる・・・・・ とか。

私たちのところに外構の相談にいらっしゃった時点で、建物はできている。もしくは仕様が全て決まっている。パターンが多い。
ですので、こういうアドバイスもなかなかできないのが実情。

ほんと
「隠すくらいなら、作らなければいいのに。」と思います。

お客様と面と向かってこんなことは言えないですが・・・。



去年、リックのセミナーを受けさせていただいたときに、
講師の建築家の伊礼氏が、こんなことをおっしゃられていました。



伊礼氏の考え
「景観がよくないところは無理して窓はあけなくてもいいと思っている。」


まさしく!

目隠しフェンスも決して安い商品ではないですからね。

全文はこちら



私たちの仕事的には、工事金額が増えるので、悪い話ではないかもしれません。
けれど、やはり、もったいない。無駄。と思ってしまう。
お客様が賢い買い物をしているとは思えないんですよね。

建物の窓の大きさ、位置、高さ、格子 などを工夫することで、
目隠しフェンスをつけなくても済むのなら、そちらがいいと思います。

このブログをご覧いただいている方の中に、新築を計画されている方、まだ窓の大きさ、位置、を変更できる方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、
いい家つくり、賢い家つくりをしてもらいたい と切に願います。