スタッフのこだわり

材料の形状、向き不向き

2018年11月5日|カテゴリー「スタッフのこだわり
こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。


スタッフ中村
私、この業界に入って10年経ちまして、10年も経つと人に「教える」という立場になってきました。

人としてまだまだ未熟ですので、「教える」という行為は正直、申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・。
「自分も気をつけるから、がんばるから、みんなもお願いね。」みたいな感じで指導しています。



会社に入ってまだ数年の若いプランナーさんがやってしまうミス(!?)というのがありまして、

材料の特性や規格(サイズ)を知らないで、プランを作ってしまうこと。

これだけでは「なんのこっちゃ?」ですよね。


私たちがよく使う材料には、サイズの規格があるものとないものがあります。
サイズの規格があるものは、
タイル、ブロック、レンガ、石材(方形石)、アルミ製品、  etc.....

タイルなら、100角 150角 300角 300*600角
ブロックなら、長さ400*高さ200 長さ500*高さ200のもの、まれに、高さ150のものも。
レンガなら、長さ約210*幅約110*厚み約70

と、大きさ、サイズの規格が決まっています。


反対に、
サイズの規格がないものは、
コンクリート、豆砂利洗い出し、石材(乱形石)、モザイクタイル、土、砂利、芝  etc.....

こちらは、工事のときに、ドロドロしていたり、サラサラしていたりするので、(最終的に固まります)
その場に応じて自由に形を変えることができるものです。






そしてプランニングをするときに、使う材料に応じた形や使い方があるのです。

RIKCADでサッと作ってみます。






リビング前によくあるタイルテラス。



タイルテラス
こういう風に半円状にするのは大変です。

タイルは、10cmや30cmの正方形や、30cm*60cmの長方形をしていることが多いです。
四角といった直線でできている形をしているので、
上の絵のような曲線のデザインには向きません。


タイルをカット
①曲線に合わせて、タイルをカットしないといけなくなります。

また、
②鋭角の部分ができてしまい、これは、作るときに細い部分が割れやすいですし、作った後も割れやすくなります。



できないわけではないのですが、
手間がかかるし、見栄えもけっしてよくないことが多いです。

ですので、

タイルの適した形
タイルは直線的な形をしているので、タイルで作るタイルテラスも直線的な形状にすることで、
工事もしやすく、見た目もいい、材料も無駄にしない、

いいとこづくめです。



次にブロックです。





ブロックで曲線
若いプランナーさんが、絵のように曲線状にブロックを積むプランを描くことがあります。

CADではこういうことができますが、実際は、



ブロックを曲線状に積むと
細かくカットしたブロックを積んでいく、並べていくため、ガタガタになります。

赤線引っ張って、余計わかりづらくなったかな?

これもタイルといっしょです。
長さ40cmのブロックを曲線状に積むのは、材料と形が適していません。


自然石方形貼りのアプローチ
アプローチをS字形や、曲線状にすることはよくあります。
また、
材料に、30cm角や、30cm*60cmにカットした自然石を使うこともよくあります。


これもまた素材と形状が適していません。

自然石を使って、曲線状にしたいのなら、
乱形石がベストです。



乱形石
正確には、乱形石もカットするのですが、
方形石より、自然です。

反対に、方形石を使うのなら、形はこんなふうに、



方形石のアプローチ
雁行形、階段状にすべきです。

この業界で、これが絶対、これがベストとか、言いたくはないですが、
(デザインはいつだって自由であるべきだと思うので、)


それでも、材料に適した形状というものはあります。


めっちゃ長文になってしまった。
このブログ、何分かかったかな?こんな時間かけるつもりじゃなかったのに・・・・。



結論。

材料に適した形状がある!

プランニングするうえで、
形状を優先させるのか、材料を優先させるのか、

どちらを優先させるのかを決めて、適した形状、材料を選ぶ!

それがいいプランニングの進め方です。
(もちろん、例外もありますよ。)



e-gardenの土間コンクリートの仕上げ方法

2018年11月5日|カテゴリー「スタッフのこだわり
こんにちは。
久留米市のお庭屋さん「e-garden」のコレナガです


最近朝が冷え込みますね。
我が家の息子は寝相が悪く、いつも布団をかぶっていないので
いつか風邪をひいてしまうのでは…と内心ひやひやしてます。


さて今日は土間コンクリートについてブログを書こうと思います!

よく目にする駐車場やアプローチなどコンクリートですが表面の仕上げ方がいくつかあります。
e-gardenではお客様のお庭には『ハケ引き仕上げ』がという施工をさせていただいているのですが
その他にも『金ゴテ仕上げ』というものもあります。

では、なぜ2つあってe-gardenでは『ハケ引き仕上げ』なの?
と思った方もいらっしゃると思うので今から
2つについてご説明いたします。


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まずは『ハケ引き仕上げ』について。

ハケ引き仕上げは薄っすら刷毛で掃いた跡があり
表面はザラッとした仕上げです。
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『金ゴテ仕上げは』は
表面がツルっとしておりで凸凹もざらつくもなく
職人さんが表面をコテでキレイに均した仕上げです。
(表面の写真がありませんでした…。)


だから、なぜ『ハケ引き仕上げ』なのよ!と思った方。
今から双方のメリットとデメリットをご紹介しましょう。


~ハケ引き仕上げ~
【メリット】
・苔が生えても滑りにくい
・コンクリートの仕上がりにムラが出にくい

【デメリット】
・表面に凹凸があるので箒で掃きにくい



~金ゴテ仕上げ~
【メリット】
・砂埃や葉などのごみが箒で掃きやすいので掃除しやすい

【デメリット】
・苔が生えた際滑りやすくなるので注意が必要(特に雨の日)
・コンクリートの仕上がりにムラが出やすい



いかがでしょうか?
双方を比較した際、安全性に特化したといえるのは
『ハケ引き仕上げ』なのです。

弊社では「まごころ工事」を掲げて
お客様のお庭の工事をさせていただいております。

その上で、まずはお客様に「安心」「安全」でお庭を使っていただくために
雨の日でも滑りにくい『ハケ引き仕上げ』で
駐車場やアプローチの土間コンクリートをつくらさせていただいております。

特にお客様のご家族に小さなお子様やご高齢の方がいらっしゃる場合は
「安心」「安全」にお庭を使っていただきたいです。


しかし、どうしても『金ゴテ仕上げ』がいいとう方もいらっしゃいます。
その際は、営業スタッフに言っていただけたら
お客様のご要望に合わせておつくりすることもできますのでご安心ください。



私的には、見た目は『金ゴテ仕上げ』が好きですが
やはり安全面を考えると『ハケ引き仕上げ』かなぁ…。



外構で作るスロープの勾配は?

2018年11月3日|カテゴリー「スタッフのこだわり
こんばんは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

今日作成した図面に、スロープがありました。

身体が不自由になってきたお母様のためにリフォームされるとのことでした。


外構でスロープを作るときに注意しなければいけない点は、大きく2つ。

ひとつは、スロープの幅
もうひとつは、スロープの勾配



まずスロープの幅について、



スロープの幅
スロープの幅は車イスが通ることを想定しなければなりません。
車イスの幅はJIS規格で、630mm以下 と決まっています。
(ちなみに、電動車イスの幅は、700mm以下です。)


ですので、630mm以上あればいいということになりますが、
実際は、両側のハンドルリムを掴むときに、手の甲や肘が出るために、800mm以上が必要です。
800mmというのは最低の幅員で、
理想的な幅員は900mm以上となります。



もうひとつのポイント、スロープの勾配についてです。


スロープの勾配
勾配は、1/12~1/15以下

『1/12』 より緩い勾配が理想です。


「1/12」とは、12m進んだときに、1m上がる勾配のこと。
これって、結構長さが、距離が必要なんですよね。

よく「玄関ポーチの上までスロープでいけるようにしたい!」とご要望があるのですが、
そうなると、最低でも5mくらいの長さのスロープが必要になります。
「5m」というと、だいたい車1台分の長さです。

道路と敷地の高低差があるところになるとそれ以上。

直線で5m確保できないときは、踊り場を設け折り返して長さを確保することになりますが、
踊り場の分、さらに距離は必要となります。



さらに、
スロープの幅や、勾配以外にも注意しないといけないことがあります。

・両縁は脱輪防止のため、50~150mm程度立ち上げる
・スロープの始点・終点には水平部分を設ける
・手すりは少なくとも片方に連続して設置する。
・階段に代わるスロープは1/8(建築基準法)




スロープの勾配が取れないとき、条件付きですが、こんな裏技もあります。


スロープの勾配

「車イスの方向が変えにくい時、スロープ勾配に余裕が取れない時などでも、
介護者がいる場合は、
蹴上を低く抑えて(100mm以下)、踏面の長い(1000mm以上)階段スペースとすることにより、
対応できることもあります。




日本も高齢者も多い国になっているので、こういう知識は必要ですね。

スロープを検討されている皆様、要チェックです。


もう11月です。紅葉も見ごろを迎えます。

2018年11月2日|カテゴリー「スタッフのこだわり
こんにちは!
久留米市のお庭屋さん「e-garden」のコレナガです。

そろそろモミジも見ごろを迎える季節ですね!

小郡市のN様邸のお庭はきっと和室からの眺めがきれいなんだろうな~と思います。

和室からのライティングされたモミジは
きっと酒のまれにいはちょうどよさそう…。


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にやにやが止まりません。



そして大川市のS様邸ではアプローチでモミジが出迎えてくれます♡

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帰宅するのが楽しみになってしまいます!

モミジは和風なイメージが強いのですが S様邸のようにシンプルなお庭にもしっくりときます。
デザインによってさまざまな顔を出してくれるので とってもおしゃれです!
秋を楽しみたい!という方はぜひ終えられてみてくださいね。


写真の施工例は以下をクリックすると詳細が確認できます。

福祉住環境コーディネーター 資格試験を受けます。

2018年10月20日|カテゴリー「スタッフが日々考えていること
こんにちは、久留米市のお庭屋さん、e-garden(イーガーデン)の中村穂高です。

どうも最近、事務所内がピリピリしております。



松尾さんが試験を明日に控えているせいだからでしょうか。


会社の今後の展開、事業発展のために、是が非でも資格取得を成し遂げてもらいたいものです。







かくいう私も、来月は資格試験を控えております。


福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーター


外構、エクステリアとは言え、人々の生活空間をデザインする仕事をしています。

そのデザインの幅を広げるため、福祉からの目線をデザインの中に入れれるようにするため、
今回、福祉住環境コーディネーターの資格取得を目指します。

勉強を始めると、ためになること、おもしろいことがいっぱいです。


松尾さん同様、是が非でも取得してみせます。




今まで、内緒にしていたのですが、ここでオープンにすることで、自分を追い込みたいと思います。




松尾さんに続けー!!!!!
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